世界最初に艦上からの発艦実験に成功したアメリカ合衆国であったが、その後は空母の建造に冷淡であった。しかし1920年になってからようやく実験的に空母の整備を薦めることになり給炭艦「ジュピター」(1913年竣工)を改装し1922年に竣工したものがラングレーである。ジュピターはアメリカ海軍の大型艦船の中では最初の電気推進艦艇で、また機関部が後部にあり広い石炭用の倉庫がそのまま航空機の格納庫に転用出来たため選定されたものである。本艦は大戦中登場したMACシップと変わらないほど簡略化された構造であったが発着艦訓練や着艦制動装置のテストなどで大きな成果をあげ、また当初よりカタパルトを装備しており後の大型空母の発展に役立っている |
ラングレー ( Langley ) CV1
1913年給炭艦として竣工、1922年空母に改装され竣工。1936年に水上機母艦(AV3)として再々竣工。太平洋戦争開戦時、フィリピンのキャビデに在舶、ただちにオーストラリア方面にて対潜哨戒や船団護衛に従事、1942年2月にP40戦闘機をジャワ島へ輸送のため出航、同27日にバリ島付近にて日本海軍陸上攻撃機の攻撃を受け、爆弾5発が命中、航行不能となり護衛の駆逐艦の魚雷で処分された |
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基準排水量 :11500t(11050tの資料あり)、満載-t |
全 長:165.3m(165.4mの資料あり) |
幅 :最大20m |
吃 水:5.7m |
機 関:6500HP(5000HPの資料あり) |
乗 員:410名 |
速 力:15kt |
兵 装:12.7cm単装高角砲×4基 |
航 空 機:34機(33機の資料あり) |
備 考:- |