I号A型及びB型

Panzerkampfwagen I Ausf A & B(Sdkfz101)

1932年に構想された戦車(後のL.K.A.I)より発展した軽戦車。

↑Landwirtschaftlicher Schlepper

1A LaSクルップと呼ばれL.K.A.Iを基礎とし機関室及び走行装置に改良が加えられていた。1934年7月にヘンシェル社に135輌の発注が行われたが1935年1月には当時、政権を握ったヒトラーの命令により更に450輌が訓練用として発注された。生産はヘンシェルの他にMAN、クルップ、ダイムラー・ベンツが協力。1936年4月1日、1A LaSクルップは制式にSd.Kfz101の特殊車輌ナンバーが与えられ一般名称がI号戦車A型となった。生産は1936年6月までに818輌。

↑Panzerkampfwagen I Ausf A

A型が訓練用戦車として配備されると、2つの問題点が発生した。1つはエンジンの出力不足。2つ目はピッチングによる走行安定不良であった。これらの問題に対して当時製作中であったダイムラー・ベンツ社のI号戦車指揮型のシャシ(新型延長シャシ)を導入しピッチングの解消を狙い、更にこのシャシに、より強力なマイバッハ製エンジンを搭載し出力不足を解消することとした。この改良型車輌は1B LaS Mayと呼ばれ1935年8月〜1936年6月に生産された。生産はヘンシェル、MAN、ダイムラー・ベンツ、クルップ、ヴェクマンによって行われ合計675輌。

↑Panzerkampfwagen I Ausf B
重  量:5.4t(B型は6t)
乗  員:2名
武  装:MG13×2(携行弾数2520発[マガジン90個]、A型は1525発[マガジン61個]の資料もある)
装  甲:砲塔前面13mm〜一部上面6mm
エンジン: クルップM305 3460cc 空冷水平対向4気筒ガソリン 57HP/2500rpm
      (B型はMaybach NL38TR 9791cc 水冷直列6気筒ガソリン 100HP/3000rpm)
速  度:37km/h(B型は40km/)
航続距離:145km、不正地100km(B型は140km、不正地115km)
無  線:FuG2
寸  法:全長4020mm×全幅2060mm×高さ1720mm(B型は4330×2060×1720)
備  考:1942年には使用部隊は無し。全て2線級配備となっていた。


I号C型(VK601)

PzKpfw. I Aust C

I号戦車の装甲強化、速度改善を図った型(トーションバーサスペンションを採用しエンジンの出力アップ)。1939年から1940年にかけてクラウス.マッファイとダイムラーベンツが設計を行い1941年に40輛を発注。2輛が試験的に第1戦車師団に配属。残りも第18予備戦車師団に配属された。(空挺作戦使用目的もあったらしい)


2004年6月5日追記修正

●強力な兵器を持たない空挺部隊向け車輌として開発。開発要求は1938年の6t軽戦車
  開発要求によるものでクラウス・マッファイ社によって基本案作成が行われた。(開発受注
  は同年9月15と謂われる。またクラウス・マッファイ社は車台受注、車体及び砲塔設計は
  ダイムラーベンツ)

●車体前面及び砲塔前面装甲は30mmに及びIII号G型戦車と変わりない強力なものであった。

●砲塔には車体サイズの限界から7.92mm対戦車機関銃EW141と7.92mm機銃を装備。
  EW141は1938年に、マウザー社が開発したもので重量30.4kg、全長1670mm、初速
  1170m/sec、距離300mで30mmの装甲を打ち抜ける能力があったとされる。

●エンジンはマイバッハ製HL45P(150HP)が使用され最高速度79kmを記録。

●生産は1942年7月より開始され12月までに40輌が完成。

●1943年に部隊配備。2輌が実戦試験の為に第1装甲師団へ、残りは第18予備装甲軍団
  傘下の予備部隊に引き渡された。

重  量:8t
乗  員:2名
武  装:7.92mm×2(EW141×1、MG34×1)
装  甲:10〜30mm
エンジン:Maybach HL45P 水冷6気筒ガソリンエンジン 4678cc 150HP/3800rpm
速  度:79km/h(64.3km/hの資料もある)
寸  法:L4480mm×W2074mm×H1707mm(4190mm×1920mm×1940mmの資料もある)
備  考:無線はFuG5、航続距離は路上で300km


I号F型(VK1801)

PzKpfw. I Aust F

I号戦車の装甲強化型、それによって歩兵支援目的としたもの。1939年より開発が開始され30輛が発注され、後に100輛が追加された(最初の30輛は完成したが後の100輛はキャンセルされている)。本車もトーションバーサスペンションを使用しており複合転輪、幅広覆帯の採用により外見はI号戦車と大きく異なっている。


2004年6月5日追記修正

●1939年12月22日クラウス・マッファイ社に対し開発指示がなされた戦車で上記C型よりも
  更なる装甲強化を求められていた。

●装甲は車体前面及び砲塔前面装甲80mm、側面と後面は50mm、上面30mm。
  戦闘重量は21tに達し当時のIV号戦車をも上回っていた。

●エンジンはC型と変わらずマイバッハ製HL45P(150HP)の為、速度は25km/hに低下。

●生産は1942年4〜12月までに30輌。100輌が追加発注の予定であったが中止された。

●実戦試験の為に第1装甲師団に8輌が送られ東部戦線で試験運用されたという。しかし
  ながら1部が第3装甲師団等にも配備されていた。

重  量:21t
乗  員:2名
武  装:MG34 7.92mm×2
装  甲:25〜80mm
エンジン:Maybach HL45P 水冷6気筒ガソリンエンジン 4678cc 150HP/3800rpm
速  度:25km/h
寸  法:4L359mm×W2621mm×H2057mm(4380mm×2640mm×2050mmの資料もある)
備  考:無線はFuG5、航続距離は路上で150km

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