15〜17年度計画によって建造された駆潜艇。15年度に12隻、16年度に19隻、17年度に3隻の建造がなされている。基本的に兵装や配置は13号艇と同様で、同艇が保身性にやや不良が見られたため艦尾艦底の形状と構造に改正を施したものであった。13号艇との見かけ上の違いは艦尾が垂直になったことで排水量も460tから442tとなっていた。資料によっては13号艇後期型となっているものもある。 |
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昭和16年度計画。昭和18年4月7日、新潟鉄工所新潟工場にて竣工。竣工後、横須賀防備戦隊に編入され5月より千島・北海道方面にて船団護衛に従事。昭和18年7月に大湊警備府部隊に編入されて千島・小樽・大湊方面にて船団護衛に従事。昭和19年1月、第1南遣艦隊第11特別根拠地隊に編入され船団を護衛してサイゴンへ進出、サイゴン〜マニラ間の船団護衛に従事。昭和20年1月12日、サイゴン湾桟橋にて係留中にアメリカ軍機の攻撃を受け大破炎上、そのまま放置。昭和22年5月3日除籍。 昭和16年度計画。昭和18年5月15日、川南工業香焼島造船所にて竣工。横須賀防備戦隊に編入され神戸〜横須賀にて船団護衛に従事。昭和19年1月より横浜〜南鳥島〜父島間の船団護衛に従事。昭和20年1月より熊野灘方面にて船団護衛に従事、4月に第4特攻戦隊に編入され大王崎〜清水間の船団護衛に従事。横須賀で終戦を迎えたが船体、機関等が不良のため復員輸送艦として使用されず昭和20年9月15日除籍。 昭和16年度計画。昭和18年10月15日、日立造船因島造船所にて竣工。横須賀防備戦隊に編入され熊野灘方面にて哨戒に従事。昭和18年12月第3南遣艦隊に編入されマニラへ進出、ザンボアンガ、ダバオ方面にて船団護衛に従事。昭和19年7月よりマニラ方面にて船団護衛に従事していたが、同年11月29日にオルモック輸送に従事中、アメリカ軍艦載機の攻撃を受け沈没。昭和20年1月10日除籍。 |
基準排水量:420t |
常備排水量:442t |
全 長:51m |
幅 :6.7m |
吃 水:2.63m |
主 機:艦本式23号8型ディーゼル機関×2(2軸、1700HP) |
乗 員:80名 |
速 力:16ノット |
航続距離 :14ノットで2000浬 |
兵 装:8cm高角砲×1基、13mm連装機銃×1基、25mm単装機銃×3基、 94式爆雷投射機×2基、爆雷装填台×2基、爆雷投下軌条2基、爆雷36個、 93式水中聴音機、3式または93式水中探信儀 |
備 考:兵装は大戦末期の状態 |
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