15〜17年度計画によって建造された駆潜艇。15年度に12隻、16年度に19隻、17年度に3隻の建造がなされている。基本的に兵装や配置は13号艇と同様で、同艇が保身性にやや不良が見られたため艦尾艦底の形状と構造に改正を施したものであった。13号艇との見かけ上の違いは艦尾が垂直になったことで排水量も460tから442tとなっていた。資料によっては13号艇後期型となっているものもある。 |
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昭和16年度計画。昭和19年5月31日、函館船渠にて竣工。竣工後、呉防備戦隊に編入され佐伯にて訓練に従事。昭和19年6月27日、第三南遣艦隊第32特別根拠地隊に編入され、7月門司より高雄を経てマニラまで船団護衛を行う。以後はセブ、ザンボアンガ方面にて船団護衛に従事。昭和19年9月12日にセブ湾内にて氷洋丸に横付け救援中、アメリカ軍艦載機の攻撃を受け小破、翌13日マニラに向け航行中、セブ島北方海域にてアメリカ海軍艦載機の攻撃を受け沈没。昭和19年11月10日除籍。 56号艇 昭和16年度計画。昭和19年7月26日、浪速船渠にて竣工。呉防備戦隊に編入され訓練に従事。昭和19年8月25日、第二南遣艦隊第22特別根拠地隊に編入され9月より門司を出港、船団を護衛して高雄〜マニラ〜バリックパパン〜スラバヤに移動。以後はスラバヤを基地としてジャワ方面の哨戒、船団護衛に従事。終戦時スラバヤに停泊していたが、連合軍に引き渡され解体、昭和22年5月3日に除籍。 57号艇 昭和16年度計画。昭和19年10月28日、函館船渠にて竣工。呉防備戦隊に編入され訓練に従事。昭和19年12月に第一南遣艦隊第11特別根拠地隊に編入され船団護衛を行いシンガポールへ移動、次いでペナンに進出し同方面の哨戒、船団護衛を行った。昭和20年5月28日蝕雷によりペナン沖にて小破。昭和20年6月12日にスマトラ島サバン北方にてイギリス海軍駆逐艦ターター[Tartar]等の攻撃を受け沈没。昭和20年8月10日除籍。 |
基準排水量:420t |
常備排水量:442t |
全 長:51m |
幅 :6.7m |
吃 水:2.63m |
主 機:艦本式23号8型ディーゼル機関×2(2軸、1700HP) |
乗 員:80名 |
速 力:16ノット |
航続距離 :14ノットで2000浬 |
兵 装:8cm高角砲×1基、13mm連装機銃×1基、25mm単装機銃×3基、 94式爆雷投射機×2基、爆雷装填台×2基、爆雷投下軌条2基、爆雷36個、 93式水中聴音機、3式または93式水中探信儀 |
備 考:兵装は大戦末期の状態 |
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