日本の駆潜艇
(Japanese Navalvessels)

13号型
[13号艇、14号艇、15号艇]

14年度計画によって誕生した駆潜艇で過去の駆潜艇が量産性を考慮に入れず、設計されていたのに比べ、本艦は有事下の量産性の向上が大きな条件とされていた。エンジンは商船用として実績のあった艦本式23号8型ディーゼルが装備され低速は忍ぶところとなり、また商船式の厚板材を使用し構造の簡易化を進め工程の節約を行っていた。後述の28号型も基本的には、この13号艇に準じた設計で多少の簡易化を進めたものである。

13号艇

昭和14年度計画。昭和15年7月15日、鶴見製鉄造船にて竣工。開戦時、第1根拠地隊に属しフィリピンのアパリ、ラモン湾、バリックパパン攻略作戦に参加。昭和17年3月10日に第21特根に編入されてバタビアを基地として船団護衛に従事。昭和17年5月15日に横須賀防備戦隊に編入され下田を基地として船団護衛に従事。昭和17年7月20日に第5艦隊付属に編入され同年8月にキスカ島に進出、10月11日に横須賀に帰投。昭和18年3月より三陸沖で船団護衛に従事していたが、同年4月3日野田湾沖にてアメリカ海軍潜水艦「ピカラル」の雷撃を受け沈没。昭和18年5月1日除籍。


14号艇

昭和14年度計画。昭和16年3月31日、玉造造船所にて竣工。開戦時、13号艇と同行動で第1根拠地隊に属しフィリピンのアパリ、ラモン湾、バリックパパン攻略作戦に参加。昭和17年3月10日に第21特根に編入されてバタビアを基地として船団護衛に従事。昭和17年5月15日に横須賀防備戦隊に編入され下田、長浦を基地として船団護衛に従事。昭和17年7月20日に第5艦隊付属に編入され同年8月にキスカ島に進出、11月20日に横須賀防備戦隊に再度編入されて鳥羽を基地に船団護衛に従事し昭和18年5月より再度第5艦隊付属に編入され千島方面の船団護衛に従事。昭和18年6月に再々度、横須賀防備戦隊に編入となり父島、サイパン方面の船団護衛を行った。昭和19年3月より三重県尾鷲を基地として熊野灘方面にて船団護衛に従事。昭和20年4月に第4特攻戦隊に配属、同年7月にアメリカ海軍機の攻撃を受け、大破擱座、そのまま終戦を迎えた。昭和20年11月30日除籍解体。


15号艇

昭和14年度計画。昭和16年3月31日、大阪鉄工桜島にて竣工。開戦時、13号艇と同行動で第1根拠地隊に属しフィリピンのアパリ、ラモン湾、バリックパパン攻略作戦に参加。昭和17年3月10日に第21特根に編入されてバタビアを基地として船団護衛に従事。昭和17年5月15日に横須賀防備戦隊に編入され下田、長浦を基地として船団護衛に従事。昭和17年7月20日に第5艦隊付属に編入され同年8月にキスカ島に進出、11月20日に横須賀防備戦隊に再度編入されて尾鷲を基地に船団護衛に従事し昭和18年5月より再度第5艦隊付属に編入され千島方面の船団護衛に従事。昭和18年6月15日に大湊警備府部隊に編入され、室蘭、稚内方面の船団護衛に従事。終戦近くに大湊から横須賀に回航されてそのまま終戦を迎えた。昭和20年11月30日除籍。その後、特別輸送艦に指定されたが機関不調のため活動せず昭和23年解体。

基準排水量:438t
常備排水量:460t
全   長:51m
    6.7m
吃   水:2.75m
主   機:艦本式22号8型ディーゼル機関×2(2軸、1700HP)
乗   員:68名
速   力:16ノット
航続距離 :14ノットで2000浬
兵   装:8cm高角砲×1基、13mm連装機銃×1基、25mm単装機銃×3基、
      94式爆雷投射機×2基、爆雷装填台×2基、爆雷投下軌条2基、爆雷36個、
      93式水中聴音機、3式または93式水中探信儀
備   考:兵装は大戦末期の状態


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