半装軌式車輌 Sd Kfz 250シリーズ

Semi-tracked vehicles Sd Kfz 250

1932年に開発が開始された1トン牽引車を母体とし生産された車体がSd Kfz 250である。当初陸軍の要求は3.7cm、5cmの対戦車砲、7.5cm、15cmの軽榴弾砲または32式特殊トレーラーを牽引できる1トン牽引車であった。1934年にBMW315 6気筒28HPエンジンを搭載した試作型D11 1型が完成。すぐにアンダーパワーが露見した為に重量を軽減した2型が開発された。1936年にはエンジンをBMW319 42HPに換装し乗員以外4名の乗車スペースを確保した3型が製作、改良したD4(構想のみ)を経て3.8L6気筒83HPのNL38TRKMエンジンとギアボックスを新しいものに変えたD6となり、更にギアボックスをマイバッハ バリオレックス製SRG10218Hに、エンジンをマイバッハHL42 6気筒100HPに換えるに至り、1941年に制式化されSd Kfz250と命名された。生産は1941年6月(D7としては1939年より生産されていた。いわば先行量産タイプ)より開始され1943年10月までにAlteとして4250輌、1943年10月以降生産工程短縮のために構造の簡易化が進められたNeuが2378輌がなされた。

Sd Kfz 250/1
(軽装甲兵車)

250シリーズのベーシックモデル。6名乗車可能で武装はMG34かMG42を2挺。また重機分隊用にMG34を搭載した車輌もある。

Sd Kfz 250/2
(軽装甲電話車)

有線ケーブル敷設用の車輌。乗員は4名。武装はMG34が1挺。機甲通信部隊の車両。

Sd Kfz 250/3
(軽装甲無線車)

大型無線機を搭載した指揮、連絡用車両。搭載無線機の種類により4種類に分類される。乗員は4名、武装はMG34またはMG42。

●FuG12(出力80W)中波無線機搭載。アンテナは2mのロッドタイプ。
 後期型はデュポールタイプ

●FuG7(出力20W)の超短波無線機を搭載。空軍との連絡用。

●FuG7及びFuG8の短波無線機を搭載。上記と同じで空軍連絡用だが、
 通信能力が大きく指揮用や地上部隊司令部付として使用。初期型はFuG8
 用フレームアンテナを装備、後期型では8mのデュポールアンテナを装備。
●各種無線機を搭載した通信連絡専門車。

Sd Kfz 250/4
(軽装甲対空兵車)
MG34用二連装対空機銃架Zwillings Lafette36を搭載した車両。計画のみ。

Sd Kfz 250/4
(軽装甲観測車)

突撃砲部隊用の装甲観測車で1943年秋より配備。無線はFuG15及び16で観測用機材を搭載。武装はMG34かMG42を1挺。

Sd Kfz 250/5
(軽装甲観測車)

FuG4及びFuG8無線機と観測機材を搭載した砲兵用観測車。後期型はFuG12を搭載したものもある。250/4と区別するためにLeichter Auf Klarungspanzerwagen(軽装甲偵察車)と名称変更されている。乗員は4名、武装は武装はMG34かMG42を1挺。初期型はフレームアンテナ、後期型は2mのデュポールアンテナを搭載。

Sd Kfz 250/6
(軽装甲弾薬車A型)
24口径7.5cm砲搭載突撃砲(A〜E型)専用弾薬運搬車。同じ目的で開発されたSd Kfz 252が1941年9月に生産中止になり後継車両となる。弾薬70発搭載の他、弾薬トレーラーも牽引可能。FuG16無線機搭載で乗員2名、MG34を1挺搭載し同銃弾1100発を搭載。

Sd Kfz 250/6
(軽装甲弾薬車B型)
43口径または48口径7.5cm砲搭載突撃砲(F,G型)の弾薬運搬車(搭載量60発)。重量が6.9トンになった以外はA型と変わらず。

Sd Kfz 250/7
(軽装甲兵車-重迫撃砲搭載)

8cm重迫撃砲GrW34を搭載した支援用車両。Sd.Kfz250で構成された軽機甲偵察中隊では第4小隊が本車を装備。弾薬は42発搭載でMG34又は42を1挺装備。

Sd Kfz 250/7
(軽装甲兵車-弾薬車)
上記迫撃砲小隊の小隊長用車両で弾薬66発とMG34又は42を2挺搭載(弾薬2010発。無線機を増設した車両も多い。

Sd Kfz 250/8
(軽装甲兵車-7.5cm砲搭載)

24口径7.5cm砲を搭載した250/7の後継車両。1943年から生産された初期型は37式戦車砲KwK37を、1944年10月からの後期型は51式K51を搭載。砲弾は20発。他にMG34か42を1挺を搭載していた。

Sd Kfz 250/9
(軽装甲兵車-2cm砲搭載)

東部戦線の戦訓によりSd.Kfz222に変わる偵察用車両として開発。1942年3月に30輌の発注がなされ年内に3輌が試験的に前線に配備。1943年5月より生産開始。初期型ではSd.Kfz222の砲塔をそのまま搭載していたが、後期型では新しい38式砲架を備えた6面体の砲塔に変更された。武装は2cmKwK30〜38が1門(100発)他にMG34又は42が1挺。乗員3名。

Sd Kfz 250/10
(軽装甲兵車-3.7cm対戦車砲搭載)

軽装甲中隊の小隊長用車両で3.7cmPak35または36(216発)を搭載。他にMG34を1挺装備。(1100発)。乗員4名。

Sd Kfz 250/11
(軽装甲兵車-41式重対戦車銃搭載)

250/10の後継車両で2.8cm重対戦車銃(168発)を搭載。砲が脱着式となっており外しての使用も可能であった。1942年夏頃から配備。重量5.33トン、乗員は4〜6名。他にMG34または42(1100発)を搭載。

Sd Kfz 250/12
(軽装甲測距車)

測距、観測用機材を搭載した機甲砲兵用車両。無線機は初期型がFuG8、後期型はFuG12無線機。他にMG34または42(1100発)を搭載。

Sd Kfz 250?
(2cmKwK、Flak搭載車)
制式な生産車両ではないが2cm砲を搭載した車両。他に胴体を延長し5cmPak38等を搭載した車両もある。

Sd Kfz 252
(軽装甲弾薬運搬車)

単砲身型突撃砲専用の7.5cm砲弾運搬車。標準型250より装甲を厚くした。外見上の違いは装甲胴体後部を斜めに削ぎ落としたようになっていること。重量は5.73トンで武装はMG34が1挺。無線機はFuG15か16。1940年6月〜1941年9月までに413輌が生産された。。

Sd Kfz 253
(軽装甲観測車)

突撃砲部隊用の装甲観測車。標準型250より装甲を厚くし車体上面も装甲化していた。観測機材のほかにFuG15か16無線機を搭載。武装はMG34が1挺。1940年3月〜1941年6月までに285輌の生産がなされた。

重  量:5.8t(全備6.6t)(各形式による)
乗  員:2名(各形式による)
武  装:各形式による
装  甲:旧型前面14.5mm、新型前面15mm 側面8mm 後面8mm
エンジン: Maybach HL42TRKM (直列6気筒 排気量4171cc 100HP/2800rpm)
速  度:65km/h(60km/hの資料有り)
航続距離:路上320km、路外200km
無  線:型式による
寸  法:全長4560mm×全幅1950mm×高さ1660mm(形式による)
備  考:上記性能はSd.Kfz250/1


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