フィアット BR20 |
Fiat BR20 Cicogna |
チコグナ(コウノトリ)の愛称を持つ中型爆撃機。原型の初飛行は1936年2月10日で9月に実戦部隊に配備され、スペイン内乱で実戦テストされた。開戦の1940年6月10日には219機が配備(172機の資料もある)されていて、そのうち132機が稼動状態にあったとされる。イタリア空軍では、ロシア戦線及びイギリス爆撃などに使用されたが戦争中期以降は活躍の場もなく、偵察、哨戒などに使用されるに留まった。1943年9月の休戦時点では81機の存在が確認されているが、ほとんどが爆撃訓練校で使用されており、1945年あたりからは練習機、または輸送機として少数機が運用されていたに過ぎない。形式はBR20として爆撃機型が233機、BR20Aとしての特殊民間長距離民間機(レース用)が2機、同様の改修型のBR20Lが1機、機種を再設計し空力的リファインしたBR20Mが264機、エンジンを強化し1941年より生産されたBR20bisが15機。1936年10月〜1943年7月まで試作機を含め514機が就役。日本ではCa135と比較の結果、採用しイ式重爆として採用している。 |
発動機 :フィアットA82RC42S 空冷星型18気筒 1250HP×2(初期型はA40RC40装備) |
寸 法 :全幅21.86m、全長17.47m(全幅21.56m、全長16.1mの資料も有が初期型だと思われる) |
重 量 :自重7425kg、総重量11385kg(初期型は6400kg、9900kg) |
最大速度:460km/5000m(初期型は432km/h) |
上昇時間:6000m/15分30秒(初期型は4000m/17分56秒) |
航続距離:3000km |
武 装 :12.7mm×3、7.7mm×2 爆弾1600kg |
備 考 :●日本以外にはベネズエラに1機輸出。 ●上記性能は最終型のデータ |