フィアット G55 チェンタウロ

1938年春に計画されたG50をもとにして開発された液冷戦闘機。エンジンは当初、速度記録用のAS.8型エンジン改良したAS.38(16気筒、二重反転プロペラ付き)を予定していたが(DB605のライセンス交渉と同時期にイソッタ・フラデルスキ・ゼータ[X型水冷24気筒]も搭載される予定もあった)、これの開発に失敗し最終的にドイツのDB605A-1を国産化したフィアットRA1050RC58を搭載した。原型機は1942年4月30日に飛行したがテスト中、619km/hを記録、操縦性も運動性も優れており1943年初頭から量産に入った。実戦初参加は1943年7月8日の第51航空団第20飛行大隊第353飛行中隊による迎撃戦闘で初戦果は同年7月24日のサンディニア上空付近におけるP40の撃墜であった。しかし間もなくイタリアが降伏したため105機の生産で終わっている。G55は通常型のG55/0とG55/1の他にMG151(20mm機関砲)×5門を搭載したG55/2、983kg魚雷を積むG55/S、艦上戦闘攻撃機型のG55Nがあった。また戦後に再建イタリア空軍のためにG55は再生産されたが輸出も多く即ちエジプトに39機(複座2機含む、1948年10〜)、シリアに13機(複座1機を含む、1949年1〜9月)、アルゼンチン50機(新造機35機、複座15機、50機の内15機が中古機)が行われている。戦後生産分は218機で一部がRRマーリン搭載のG59となった。
発動機 :フィアットRA1050RC58液冷倒立12気筒 1475HP(1350HPの資料有り)
寸 法:全幅11.85m、全長9.39m
重 量:自重2694kg、総重量3702kg
最大速度:618km/-m(620km/7000mの資料有り)
上昇時間:7000m/7分12秒
武   装:20mm×3、12.7mm×2 
備   考:上記性能はSerie I


フィアット G56

1942年12月より検討が開始され1944年3月28日にドイツにより初飛行されたG55のエンジンをDB603に換装した機体で第二次大戦のイタリアでつくられた最優秀戦闘機と言われている。エンジン換装によりG55に比べて全長で121m/m長くなり、重量も200kg増えているが最高速度は684km/hに達しており上昇力、運動性も優れていた。Bf109GやFW190Aとの比較テストでも両機を上回りP-51に匹敵する性能であったといわれるが1944年9月にドイツ軍により工場が閉鎖されたため生産はされなかった。(1号機は完成後トリノ空襲により破損、2号機は1944年6月に飛行)
発動機 :ダイムラーベンツDB603A液冷倒立12気筒 1750HP
寸   法:全幅11.85m、全長946m
重   量:自重2894kg、総重量3846kg
最大速度:684km/7000m
上昇時間:7000m/7分5秒
武   装:20mm×3、12.7mm×2(プロペラ軸内20mm機関砲は30mmに換装可能)
備   考:ドイツ軍政下で2機のみ完成


フィアット G59

フィアットG55系列の戦闘機で1948年に計画されたもの。最初にイソッタ・フラスキニ・デルタRC40(液冷V型770HP)を搭載したG55AD、同エンジンを搭載した複座のG55BDを開発、その後この機体は計画自体破棄され続いてパッカード・マーリンV-1650装備のG55AP、同じく複座のBPが計画されたがこれも計画のみとなった。最終的に実現されたのはRRマーリン搭載(ライセンス型も含む)のG55AM/BM計画で名称をG59A及びB(複座)とされ少数生産されスペインに輸出された。
発動機 :スペイン空軍型はRRマーリンのライセンス生産型のイスパノスイザ12Z89を搭載
寸   法:-
重   量:-
最大速度:-
上昇時間:-
武   装:-
備   考:-


その他にフィアットG57(雷撃機型、フィアットA.83RC24-52 1250HP搭載)、フィアットG58(1943年4月に提案されたG55の双胴の長距離戦闘機型)がありましたが計画のみ。

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