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1931年から32年にかけて同型4隻が就役した第1次大戦後初のイタリア軽巡。一足先に建造されたフランスの大型駆逐艦シャカル級,ゲパール級などに対抗する狙いが強く,高速で駆逐艦級より一回り強力な砲兵装を備え,極めて軽防御な偵察巡洋艦の延長線上にあったといえる。基準排水量は日本海軍の球磨型などとはぼ同じだが,船体は一回り大きく(したがって極く軽構造だった),兵装はずっと強力だったため復元性能はあまり芳しくなく,凌波性や居住性も良好でなかったといわれる。第2次大戦で4隻が相次いで戦没した。 |
アルベリコ・ダ・バルビアーノ |
1931年竣工 |
1941年戦没 |
アルベルト・ディ・ジユツサーノ |
1931年竣工 |
1941年戦没 |
バルトロメオ・コレオーニ |
1932年竣工 |
1940年戦没 |
ジョバンニ・デレ・バンデ・ネレ |
1931年竣工 |
1942年戦没 |
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基準排水量 5110トン(ジユッサーノ) |
全長 169.3m |
幅 15.5m |
吃水 5.3m |
主機 蒸気タービン,2軸(95000馬力) |
速力 36.5ノット |
兵装 15.2cm連装砲4基,10cm連装高角砲3基,37mm連装機銃4基, 13.2mm機銃8門,53.3cm連装魚雷発射管2基 |