昭和14年度のC計画で建造された海大型の最終系列潜水艦。艦型は海大VIbに準じたもので、潜行時間の短縮及び操縦性の容易さに力を入れて製作されており排水量は多少増大していたが基本的には変更が少なかった。発射管は八八式を改良した九五式無気泡発射管を装備、これは海水ポンプのピストン作動の衝撃で故障が懸念された八八式を改良したものでピストン無しで発射をし発射空気を魚雷が艦外に出る直前に特殊な水分離器を通して艦内に放出するようにしたものであった。 |
伊183 (I 183)
写真無し
昭和14年度計画。昭和18年10月3日、川崎重工にて竣工、当日佐世保鎮守府籍に編入、更に第1艦隊第11潜水隊に編入、同年10月6日に広島湾にて訓練中、主機械頭部弁故障により浸水し着底、同年10月7日に引き上げられ翌昭和19年1月まで修理。昭和19年3月27日に呉を出港したが故障により4月6日帰港した。昭和19年4月28日第6艦隊第22潜水隊に編入、同日にサイパン経由にてトラックへ向かうが四国南方にてアメリカ海軍潜水艦「ポギー」の雷撃を受け沈没。昭和19年8月10日除籍。 |
伊184 (I 184)
写真無し
昭和14年度計画。昭和18年10月15日に横須賀工廠にて竣工、佐世保鎮守府籍・第1艦隊第11潜水戦隊に編入された。昭和19年1月31日に第6艦隊第22潜水隊に編入。昭和19年2月26日に大湊に向け佐世保を出港し同年4月9日までアリューシャン方面海域にて行動した。昭和19年4月11日大湊を出港し13日に横須賀入港。昭和19年5月20日横須賀を出港し同年6月12日にミレへの輸送作戦を成功させた。昭和19年6月15日にサイパン方面へ向かうが同年6月19日にサイパン南方にてアメリカ海軍護衛空母「スワニー」の艦載機に攻撃され沈没した。昭和19年8月10日除籍。 |
伊185 (I 185)
写真無し
昭和14年度計画。昭和18年9月23日に横須賀工廠にて竣工し佐世保鎮守府籍・第1艦隊第11潜水戦隊に編入された。昭和18年12月28日に第6艦隊第22潜水隊に編入。昭和19年1月5日、トラックへ向け佐世保を出港(12日着)、同年1月25日にトラックを出港しラバウルに向かうが故障により一旦引き返し同年1月31日にラバウル到着。昭和19年2月1日より輸送作戦に従事、同年3月4日にラバウルを出港するも同年3月10日に電池室火災をおこし17日にトラック入港。昭和19年3月22日にトラックを佐世保に向け出港したがジャイロ故障で引き返し23日再度出港、31日に佐世保に入港した。昭和19年6月11日にウエワク輸送作戦の為に呉を出港したがサイパン北西海域にてアメリカ海軍駆逐艦「ニューコム」、同国掃海駆逐艦「チャンドラー」の攻撃を受け沈没。昭和19年9月10日除籍。 |
基準排水量 |
1630t(水上)/2602t(水中) |
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主 機 |
艦本式1号乙8型複動ディーゼル機関×2 (2軸、水上8000HP、水中1800H) |
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航 続 距 離 |
16ノットで8000浬(水上)/5ノットで50浬(水中) |
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兵 装 |
45口径12cm単装砲×1、25mm連装機銃×1 53cm魚雷発射管×6基(合計魚雷12本) |
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