大正7年度に計画され、大正13年6月20日に竣工した。日本海軍の大型潜水艦の母胎となった艦。完成当時は第44潜水艦と呼称されていたが、大正13年に潜水艦呼称が新しく制定されると『伊51』と改称された。本艦は20ノットの水上速力を目標に開発されエンジン出力6000HPを発生する為にスイス製3000HPディーゼルを2基採用する予定であったが製造が間に合わず同じくスイス製1300HPディーゼルを4基搭載した。このため軸数が4本となり潜水艦としてはあまり例がないものとなっている。性能的には目標に達しなかったものの、なにぶん試作的要素が大きくカタパルトを試験搭載して航空機の射出実験等に使用されたが昭和10年に艦隊任務から外され昭和15年4月に除籍された。