ケッテンクラート(Sdkfz.2)

Kettenkraftrad(Sdkfz.2)

1939年に開発が始められたパラシュート部隊及びグライダー部隊用の軽砲及び物資輸送用トレイラーの牽引車輌。参考となったものは、オーストロ・ダイムラー社がオーストリア軍用に開発したモーター・カレッテと言われる車輌であった。

↑モーター・カレッテ

設計は兵器局第6課があたりネッカスルムのNSU社(戦後のロータリーエンジンの制作で有名)が制作に当たった。プロトタイプのKfz.620を経て1941年6月7日(5日とも言われる)OKH命令によって制式配備が開始され名称もKleines Kettenkraftrad(小型履帯付きオートバイの意)となった。NSU社とストーベル社によって1941年に420輌、1942年に985輌、1943年に2450輌、1944年に4490輌の合計8345輌(丸2000年12月号では8436輌となっているが1945年分の含む?)が生産された。


●最初の実戦参加はクレタ島侵攻の空挺作戦であったが、これ以降はグライダーによる
 侵攻作戦が行われなくなった為、牽引や運搬輸送車輌として使用された。

●不整傾斜地で45度を登ったと言う(米軍試験では60度も可能と)。また小川や湿地で
 も深さが44cmまでなら問題が無く路上速度も61km/hで場合によっては70km/hも可能。

●本車輌の欠点としてギアシャフトの破損が挙げられているが戦後にコレクターが新造
 部品を使用したところ破損は起こらず、構造上では無く材質上の問題だと思われる。   

●派生型としては以下(厳密には派生と言えないものもあります)

  Sdkfz.2/1:野戦電話ケーブル敷設車輌
  電話線敷設用車輌でドライバーシート後方に電話線用大型ケーブルドラムを搭載。

  Sdkfz.2/2:野戦ケーブル敷設車輌
  
動力線などのケーブルを敷設する目的で製作。

↑Sdkfz.2/2

  シュプリンガー:爆薬運搬車
  
ケッテンクラートのコンポーネンツを使用して製作された弾薬運搬車。KE6とUKE6
  の二種の無線機を搭載し、乗員1名、重量2.5t、爆薬330kgを搭載。生産は50輌
  だが3輌のみ現地(戦場?)に配備されたとされる。生産は1944年10月〜1945年2月。

●戦後は民生用に1948年まで生産され森林・農地管理の政府機関によって使用。

●1957年に西ドイツ連邦陸軍の依頼でケッテンクラートを基礎とした車輌開発をNSU社
 が行ったが試作3輌に終わる。

重  量:1560kg(車体重量1235kg)
乗  員:1+2名
武  装:-
装  甲:-
エンジン:オペルオリンピア4気筒1.5リットル 34HP/3400rpm(3600rpmの資料有)
速  度:61.5km/h(70km/hの資料有り)、クリープ1〜2km/h
寸  法:L3000mm×W1000mm×H1200mm(最低地上高230mm)
備  考:
変速機: 前進3段 後進1段
電 装: 6V/75A
燃 費: 路上で100km/16L、不整地で100km/22L
航続距離: 250km                                         

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