陸軍  キ27 (中島 九七式戦闘機)

ARMY Ki27 (Nakajima Type97 Fighter) <Nate>

日本陸軍機としては初めての全金属製低翼単葉機。九五式戦闘機の競争試作で川崎航空に敗れた中島飛行機は次期戦闘機選定の為の実験機PE機(PEは追撃機の意味)製作を開始したが、それからすぐの昭和10年12月に川崎、中島、三菱に対し九五式戦闘機の後継機競争試作の命令が陸軍より下った。中島ではこのPE実験機を基本とすることとし2号機以降をキ27試作機とすることにした。昭和11年7月にPE実験機が完成、同年10月15日にキ27試作機が完成(両機はほぼ同一であったがエンジンがPEが”寿2型改1”でキ27がハ1甲、他に一部エクステリアが違う)、半年にわたる審査の上で改良を重ね速度と運動性能のバランスが取れた本機が採用された。昭和12年12月より生産が開始(エンジンはハ1乙に変更)、中島飛行機で昭和17年12月までに試作機を含め2007機、立川飛行機で60機(世界の傑作機「陸軍九七式戦闘機」では立川の生産分については触れていないが?)、満州飛行機で昭和14年から17年までに1315機(1379機の資料有)の合計3382機が生産された(3386機の資料もある)。また別機種だがエンジンをスペックダウン(ハ13 510HP)したキ79(二式高等練習機)が満州飛行機にて3710機生産されている。本機は昭和13年4月9日に実戦デビューし太平洋戦争開始以降の昭和17年いっぱいまで第一線で働いた。

●改造型は少ないが以下の種類があった。●

甲 型
初期生産型で風防の後部が金属張であった。

乙 型
風防が全面ガラス張。バックミラー付の機体も有。

キ27改
操縦席後方部に増加燃料タンクを増設。2機試作。

キ43I
キ43の不調から試作されたキ27の軽量性能向上機。昭和15年に1〜2機試作。
発動機 :中島 九七式650HP(ハ1乙) 空冷星型9気筒 710HP(離昇)
寸 法 :全幅11.31m、全長7.53m
重 量 :自重1110kg、総重量1510kg(1547kgの資料有)
最大速度:468km/4000m(470km/3500m資料有)
航続距離:627km
上昇時間:5000m/5分22秒(5000m/5分12秒の資料有)
武 装 :八九式7.7mm機銃×2
備 考 :-


↑競争試作機 川崎キ28(Kawasaki Ki28)


↑競争試作機 三菱キ33(Mitubishi Ki33)
当初、陸軍では海軍の三菱A5M(九六式戦闘機)の採用を一時真剣に考え、試作命令(キ18)まで出しているが、結局メンツ等の理由から採用されなかった。更に受け取ったキ18は中島飛行機の技術者に研究の材料として公開されキ27の参考にされたと言う。


↑三菱キ18(Mitubishi Ki33)


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