キ44 I型 |
昭和17年1月より10月までに40機生産された最初の量産型。エンジンは試作機と同じハ41で武装は翼に12.7mm2門(各250発)と胴体に7.7mm2門(各500発)。資料によってはこれを甲型とし12.7mm機関砲4門を搭載した型を乙型、主輪カバー改良型を丙型とするものもある。 |
キ44 II型甲 |
昭和16年1月より研究が開始されたハ109(2式1450HPエンジン、離昇出力1520HP)搭載型。プロペラの直径が3000mm(I型は2950mm)、潤滑油冷却器が蜂の巣状となりカウリング下面へと移動、風防前面ガラスが防弾式の厚さ40mmとなったことが大きな変更点。甲型は胴体に89式7.7mm機銃を2挺、翼内に1式12.7mm機関砲を2挺搭載したもの。生産数353機。 |
キ44 II型乙 |
甲型よりの変更は胴体に1式12.7mm機関砲を2挺搭載し、翼内にホ301・40mm自動噴進砲(ロケット推進砲、日本軍航空機としては数少ないオリジナル構想による火器)を搭載(翼内砲を搭載せず胴体のみの機体もあった)。生産数393機前後。古い資料だと、これが丙型になっている。 |
キ44 II型丙 |
胴体・翼内砲とも1式12.7mm機関砲とし合計4挺としたもの。照準器は光像式となり、風防も多少の変更がなされた。500機以上生産。 |
キ44 III型甲 |
昭和18年6月に完成したエンジンを空冷星型18気筒のハ145(離昇2000HP)に変更した機体。プロペラが4枚定速式と、なり翼面積も増大。武装はホ5・20mm機関砲4挺。ごく少数機が生産された。 (武装がII型乙のままで少数生産された可能性有りとの資料もある) |
キ44 III型乙 |
甲型の武装のうち翼内砲をホ203・37mm機関砲2挺に変更したもの。計画のみであったとされる。 |