I 型 |
制式採用後、昭和15年7月〜昭和17年6月に生産された機体。エンジンはハ25装備。最初の配備は中国の飛行第75戦隊。 |
II 型 甲 |
I型の性能向上型でエンジンをハ25の発達型で高空性能の優れたハ115(980HP/6000m)を装備。昭和15年6月より開発が開始されたがハ115の延滞により1号機完成は昭和17年2月。生産は同年4月より開始され昭和18年2月に制式採用された。最大速度は25km/h向上し上昇力も向上。I型との外見上の相違は気化器の空気取り入れ口がカウリング上面、オイルクーラーが下面に移動したこと。武装はI型後期生産型と同じで前方と後下方に九八式7.92mm旋回機銃、後上方は一式7.92mm連装機銃が1基、また250kg爆弾の搭載が可能となっていた。昭和17年4月〜昭和19年10月までに550機を生産。一部に方向安定の為に垂直尾翼前縁に背びれを追加したタイプや、夜間爆撃の為に消炎排気管を装備した機体もあった。 |
II 型 乙 |
エンジン外側の主翼下面にスノコ状の制動板を追加した急降下爆撃機型。他に補助翼の翼幅及び面積の縮小、方向舵・方向舵タブ・昇降舵タブの面積増大、また急降下爆撃に際しての計器類や装備の追加、無線機の変更などの改修が行われていた。武装は甲型と同じであるが500kg爆弾が搭載出来るようになった。昭和18年8月に制式採用され、昭和18年5月〜昭和19年10月までに858機が生産された。 |
II 型 丙 |
武装強化型で機首側面に九八式7.92mm旋回機銃を装備、後上方の機銃を12.7mm機関砲としたもの。乙型の一部を改修して製作されたがテストのみ。 |
遠距離夜間爆撃機型 |
野戦航空廠により既存機より改修されたもので増加タンク増設、消炎排気管を装備した機体。飛行第16戦隊や90戦隊が成都のB29基地攻撃に使用した。 |
特攻機型 |
これも既存機の改修で海軍の800kg爆弾を搭載出来るようにした機体。 |
キ81軽爆指揮官機 |
戦隊長や飛行団長の空中指揮を目的とした期待で爆撃装備を廃止、武装と通信能力は強化されていた。計画のみ。 |