昭和１７年計画艦。日立桜島において昭和１９年９月２５日竣工、呉防備戦隊に編入されて訓練に従事。同年１１月４日、第一海上護衛隊に編入され門司〜シンガポール間の船団護衛に従事した。２０年１月２８日に門司より高雄へ向かう途中、黄海黒山島西方でアメリカ潜水艦スペードフィッシュ（Speidfish）の雷撃を受け沈没。同年４月１０日除籍となった。

↑１３号電探を装備していることから昭和２０年に入ってからの艦影と思われる

昭和１７年計画艦。日立桜島において昭和１９年１０月１５日竣工。呉防備戦隊に編入されて訓練に従事。同年１１月１５日第一海上護衛隊２１海防隊に編入され門司〜マニラ間の船団護衛に従事した。２０年１月４日、帰途中に台湾沖でアメリカ軍機の攻撃を受けた。その後、門司〜高雄の船団護衛に従事。２０年４月１４日、長崎港外で潜水艦（不明）の雷撃を受け大破、昭和２０年６月１５日まで修理を行った。修理後、鎮海方面に行動、そのまま終戦を迎えている。同年１１月３０日除籍。２０年１２月１日に掃海艦に指定、２１年７月１０日掃海母艦に変更、２２年１２月２６日指定解除、海運局に移管、中央気象台定点観測船「生名丸」となる。２９年１月１日、海上保安庁に移管、巡視艇「おじか」となり昭和３８年まで活躍した。昭和３８年５月２５日除籍。

昭和１７年計画艦。日立桜島において昭和１９年１２月１５日竣工、呉防備戦隊に編入。２０年１月２７日に横須賀防備戦隊に編入、横須賀〜八丈島の船団護衛に従事した。同年５月以降はほとんど行動せず横須賀で終戦を迎えた。２０年９月１５日除籍、同年１２月１日特別輸送艦に指定、２２年７月６日中国国民党政府に引き渡され『恵安（Huian）』と命名、昭和２４年より中共所属となった。