ミナス.ジェラース級 |
20世紀初頭の南米海軍軍拡競争において最も早く登場したド級戦艦。一番艦のミナス.ジェラースは1910年にイギリスのエルジック社で完成、二番艦サオ.パウロも同年中に完成した。1919年に第一次改装を行い対空砲等を増設、また当初は石炭燃料であったが1934年の第二次改装により重油缶に改装、またこの時1本煙突になった。第二次大戦中はブラジルは連合軍側に立って参戦し、ミナス.ジェラースは自国水域内の警戒に従事、その後1950年に除籍され1954年にイタリアのジェノバで解体、サオ.パウロも同様で1950年に除籍され1951年12月に解体のためイギリスに曳航中大西洋上で沈没した。 |
↑新造時の公試中の一番艦ミナス.ジェライス。12インチ砲を12門搭載する強力 な戦艦であったが中央部の梯型に配置された砲2基は反対方向に砲撃は出 来ず片舷指向砲戦力は10門であった。 |
↑二番艦サオ.パウロ。第一次大戦中はイギリスの要請によって出撃したが実 際にはアメリカ大西洋艦隊とグアンタモナ湾において演習に参加した程度で ある。1917〜1919年にイギリスの費用により通信設備や対空設備、方位盤 装置の改修をアメリカのニューヨーク港造船所において行った。 |
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基準排水量 19200トン |
全 長 533ft |
幅 83ft |
吃 水 25ft |
機 関 30000HP |
乗 員 - |
速 力 21ノット |
兵 装 12インチ砲×12門、4.7インチ砲×14門、3インチ高射砲×4門 |
備 考 最大装甲9インチ。 |