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クラスでいえば第3世代,設計思想的には第2世代のイタリア軽巡である。カドルナ級までの船体を一回り大型とし,主兵装ははぼそのままで装甲を強化し(舷側防御はジユッサーノ級の外舷24ミリと内部18ミリ厚の弾片防御に対し,60ミリの装甲に25ミリの弾片防御),楕楼横造を前者の多脚檣式からイタリア海軍特有のシンプルな円錐形とし,射出機はある程度旋回可能として重巡ボルツアーノと同様煙突間に移し,全体にバランスのとれた性能,極めてスマートな艦影となり,以降のイタリア軽巡の原型となった。基準排水量は2,000トンあまり増加し,主機出力も1割あまり増大した。1930年計画で2隻建造され,1隻は戦没,1隻は戦後もしばらく活躍した。 |
ライモンド・モンテクッコリ |
1935年就役 |
1964年除籍 |
ムツイオ・アッテンドーロ |
1935年就役 |
1942年戦没 |
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基準排水量 7405トン |
全長 182.2m |
幅 16.6m |
吃水 6m |
主機 蒸気タービン,2軸(106000馬力) |
乗員 平時588名 戦時650名 |
速力 37ノット |
兵装 15.2cm連装砲4基,10cm連装高角砲3基,37mm連装機銃4基, 13.2mm機銃
8 門,53.3cm連装魚雷発射管2基 |