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フランス海軍の大型駆逐艦シャカ級などを意識して計画された大型駆逐艦。第1次大戦時の偵察艦から発達したもので,駆逐艦として発注されたが,建造中に偵察艦に改められ,1938年再び駆逐艦に戻された。シャカル級などにほぼ準じた速力,攻撃力を持ち,排水量は多少小さい。機関区画は抗堪性の強化を考慮してシフト配置とされている。同型12隻が1929年から31年にかけて完成したが,復原性能,凌波性が芳しくなく,30年代初期に上構の縮小などが施され,さらに39年から40年にかけて幅が1メートル拡大され,前部シアの増大,長さの延長などの改造が実施された。戦時中11隻が失われ,戦後まで残ったのは1隻のみだった。すべてに航海者の名前がつけられたことから,ナヴイガトリ(航海者)級と呼ばれる。 |
アルヴィセ・ダ・モスト |
1931年竣工 |
1941年戦没 |
アントニオ・ダ・ノリ |
1929年竣工 |
1943年戦没 |
ニコロソ・ダ・レツコ |
1930年竣工 |
1954年除籍 |
ジョヴァンニ・ダ・ヴェラサーノ |
1930年竣工 |
1942年戦没 |
ランツェロツト・マロチェロ |
1930年竣工 |
1943年戦没 |
レオーネ・パンカルド |
1929年竣工 |
1943年戦没 |
エマヌエレ・ペッサーノ |
1930年竣工 |
1942年戦没 |
アントニオ・ピガフエツタ |
1931年竣工 |
1944年戦没 |
ルカ・タリゴ |
1929年竣工 |
1941年戦没 |
アントニオット・ウソディマーレ |
1929年竣工 |
1942年沈没 |
ウゴリーノ・ゲィヴァルディ |
1930年竣工 |
1943年戦没 |
ニコロ・ツェーノ |
1930年竣工 |
1943年自沈 |
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基準排水量 1900トン |
全長 107.3m |
幅 10.2m |
吃水 3.4m |
主機 蒸気タービン,2軸 50000馬力 |
乗員 平時173名 戦時224名 |
速力 38ノット |
兵装 12cm連装砲3基 40ミリ機銃2門,13.2mm機銃4門,53.3cm3連装魚雷発射管2基 |