前記の呂35型と同じく昭和14〜16年の戦時計画で9隻が計画され建造、昭和17〜18年の計画で9隻が建造されたもので合計18隻が生産された。基本計画番号はS45と言い、太平洋の離島防御の為に設計された局地防御用の潜水艦であった。小型ながら凌波性は改善されておりエンジンは艦本式24号6型ディーゼルエンジン、電池は1号15型120個。小型で居住性も悪かったが、潜水艦の不足から本来の局地任務から外洋での哨戒線に配備され、昭和20年2月までに全艦を喪失した。 |
呂112 (Ro112)
写真無し
昭和16年度計画。川崎重工にて昭和18年9月14日竣工、呉鎮守府籍に編入。昭和18年12月25日、第8潜水戦隊第30潜水隊に編入。昭和18年12月26日、呉を出港しスラバヤへ向かった。昭和19年1月19日、スラバヤを出港しオーストラリア方面にて哨戒。昭和19年4月11日、スラバヤを出港しトラック方面にて哨戒。その後、昭和19年5月15日にサイパンより出港し散開線にて哨戒、同6月8日にトラックに帰港、同7月10日に同港を出港し17日に横須賀へ帰投。昭和19年10月20日に第6艦隊第34潜水隊に編入。昭和19年10月23日に呉を出港、フィリピン東方海域にて哨戒に従事し同11月21日に馬公に帰港。整備補給後の昭和19年11月30日に馬公を出港しフィリピン東方海域にて哨戒後、同12月28日に呉に帰港。昭和20年1月22日に呉を出港し哨戒海域(不明)へ向かい同2月6日に高雄入港。昭和20年2月8日に高雄を出港しルソン島残留航空機搭乗員を救出に向かったが同11日にアメリカ海軍潜水艦「バットフィッシュ」の攻撃を受け沈没した。昭和20年5月10日除籍。 |
呂113 (Ro113)
写真無し
昭和16年度計画。昭和18年10月12日、川崎重工にて竣工、呉鎮守府籍に編入。昭和19年1月31日、第8艦隊第30潜水隊に編入。昭和19年2月23日に呉を出港し海上護衛隊の指揮下にて南西諸島海域にて対潜作戦に従事。昭和19年3月25日、第7艦隊第51潜水隊に編入。昭和19年5月21日に呉を出港し、サイパンを経てトラックへ入港。昭和19年6月8日、トラックを出港しニューアイルランド方面にて哨戒、同7月10日にトラックを出港し17日に横須賀へ入港。昭和19年9月7日に呉を出港し同27日にペナン入港、同10月25日〜11月13日まで2回出撃(不明)。昭和20年1月20日にシンガポールを出港しルソン島西岸へ向かった。昭和20年2月10日に高雄を出港しルソン島残留航空機搭乗員を救出に向かったが同12日にアメリカ海軍潜水艦「バットフィッシュ」の攻撃を受け沈没した。昭和20年5月10日除籍。 |
呂114 (Ro114)
写真無し
昭和16年度計画。昭和18年11月20日、川崎重工にて竣工、呉鎮守府籍に編入。昭和19年2月20日、第8潜水戦隊第30潜水隊に編入。昭和19年3月11日に呉を出港し海上護衛隊の指揮下にて南西諸島海域にて対潜作戦に従事。昭和19年6月4日に佐伯を出港しサイパンへ向かったが同6月17日にサイパン海域にてアメリカ海軍駆逐艦「メルヴィン」、「ワッドレイ」の攻撃を受け沈没。昭和19年8月10日除籍。 |
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主 機 |
艦本式24号6型ディーゼルエンジン×2 (2軸、水上1000HP、水中760HP) |
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航 続 距 離 |
12ノットで3500浬(水上)/3ノットで60浬(水中) |
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兵 装 |
25mm連装機銃×1基 53cm魚雷発射管×4基(合計魚雷8本) |
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