3t ハーフトラック Sd Kfz 11

Leichter Zugkraftwagen 3t [Sd.Kfa.11]

3tハーフトラックは1934年からブレーメンに本社を置くハンザ・ロイド・ゴリアテ社(後にボルクヴァード社に吸収)で開発がスタートした。最初に試作されたものはHL k12の名称が与えられておりボルグヴァード社製3500エンジン(70HP)を搭載し転輪は片側4組で構成されていた。


↑HL k12

1935年にはHL k13(H)が試作、これはエンジンとラジエーターを後方に配置しラインメタル社製70口径3.7cm対戦車砲を搭載する車体として開発された。しかし、この車体は試験的に騎兵部隊が使用したに留まる。


↑HL k13(H)

同じく1935年に12型の改修型のHL k13が試作、より生産型に近くなり変速機もボルグヴァード社製 前進5速後進1速からZF社製 前進5速後進1速に変更。


↑HL k13

1936年には、装甲車体を架設するために開発されたHL k14(H)が登場。エンジンは重量増加のためにボルグヴァード社製100HPのものに変更され変速機もボルクヴァード社製前進4速のものとなった。エンジンは車体後部に配置、転輪が片側6輪増えて走行能力を向上させていた。

上記の試作を経て先行量産型といえるHL k15型が1936年に完成。基本的にはHL k14(H)のエンジン配置を通常の牽引型と同様としたものだが装甲車体は必要としないので70HPのボルグヴァード社製L3500Lが搭載されていた(505輌生産)。


↑HL k15

1937年には生産型となるHL k16が登場。基本型は上記のHL k15と同様で乗員3名、後方キャビンに6名と変わりなかったものの機動性向上の観点から100HPのマイバッハ製HL38型が搭載された。この16型がSdkfz11として制式化され1938年より本格的な生産に入った。生産はボルグヴァード社にて2067輌、ハノマーク社で6270輌、アドラー社で4300輌。他にアウトウニオンでも少数生産が行われたと言う。(ボルグヴァード社生産分はHL k15先行量産型も含む)

形式は純粋な兵員輸送車型以外下記のような型があった。


Sd.Kfz 11/1 (HL k16n)
15cm及び21cmネーベルヴェルファー(ドイツ軍の兵器6-2参照)を牽引、弾薬運搬、要員搭乗をするために開発された車体。左右フェンダー幅までキャビンが広げられ、弾庫も大型化されドアのサイズも大きくなったのに加えリアパネルのカーブが大きくなって単純なスタイルとなった。弾庫にはラックの仕切りを変更することで10cm砲弾80発、15cm砲弾なら36発、21cm砲弾なら10発を収納することが出来た。

Sd.Kfz 11/2 (HL k16s)
対化学戦用洗浄液散布車で操縦席後方のキャビンは廃止され洗浄液を収めるボンベが搭載されていた。さらに車体後部左右に噴霧器を装備。実戦では使用されずに保管されていた。

Sd.Kfz 11/3 (HL k16k)
11/2型と同様に毒ガス中和剤を収めたコンテナを搭載し自動噴霧器1基を備えて汚染地帯に中和剤の散布を行うことを目的とした車輌。生産数は不明だが化学戦時のために一定数は生産されていた。

写真無し

Sd.Kfz 11/4 (HL k16N)
11/2型と同系列の車体だが車体後部の形状が改められ、10cm迫撃砲を分解搭載出来る運搬車として生産された。

Sd.Kfz 11/5
32cm及び28cmネーベルヴェルファーの弾薬運搬車として開発された車体。操縦席後方のキャビンは廃止され荷台の上にコンテナに収められたロケット弾をそのまま搭載していた。


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