IV号対空戦車/2cm4連装軽高射砲型「ヴェルベルヴィンド」

Flakpanzer IV/2cm Vierling


↑砲塔旋回用補助エンジンの排気管が無いため手動旋回なのがわかる後部ディティール。


↑砲塔上面ディティール。
機甲部隊を襲う連合軍戦闘爆撃機に対抗するため製作された対空戦車。低空よりの攻撃に対処するため、当時定評のあった『2cm4連対空機関砲 38型』(13-1参照)を4号戦車に搭載したものであったが改修当初より威力不足を指摘され、下記「オストヴェンド」の生産が決まり次第製造が停止された。1944年7月〜11月までに86輛が改修され主に戦車連隊本部に配備された。
2004年2月14日追記・修正
●砲の旋回角度は360度で俯仰角-10〜+100度。
●搭載弾数はSpgr.とPzgr.合わせて3200発
●当初の発注は80輌、後に1944年9月には130輌となり1945年3月には200輌となった。
●「GERMAN TANKS」では2cmFlak38の威力不足により1944年11月に生産が中止された
  とあるが、最初の量産は1944年7月に17輌が完成し1945年3月までに122輌が作られている。
●生産は車体と砲塔外郭をドイチェ・トーレンヴェルクで製作、組立はオストバウ社。
●後継車輌として搭載機関砲をFlak103/30の4連装とした「ツェルシュテーラー45」が1944年
  11月に製作されたが試作1輌にて中止。この経緯から2cm型の生産続行が決まったと思われる。
重  量:22t
乗  員:5名
武  装:60cm Gerat 040 L/8.44×1または54cm Gerat 041 L/11.5
装  甲:80mm〜10mm
エンジン:Mybach HL120TRM112
速  度:38km/h
航続距離:200km
無  線:FuG5+FuG2
寸  法:全長5920mm×全幅2900mm×高さ2760mm
備  考:-


IV号対空戦車/3.7cm高射砲型「オストヴィンド」

Flakpanzer IV/3.7cm Flak OSTWIND

前記「ヴェルベルヴィンド」の20mmの4連装機関砲が威力不足であるとの観点から同様の車台に3.7cm高射機関砲を搭載した後継戦車。1944年7月に運用試験が行われ8月に発注された。1944年12月〜1945年3月までに7輛が生産され、4号戦車からの改修により36輛が製造、ほとんどの車輛が戦車連隊本部に配備されている。
2004年2月14日追記・修正
●上記4号対空戦車/2cm4連装軽高射砲型「ヴェルベルヴィンド」よりも砲塔リングの直径
  が増し1900mm(ティーガーIと同じ)となった。またこれに際して無線手ハッチが前方に移動。
●従来の資料によれば砲塔装甲は25mmとされていたが最近の研究によれば16mm。
●砲の旋回角度は360度で俯仰角-10〜+90度。
●搭載弾数はSpgr.とPzgr.合わせて400発前後
●試作車輌はIV号G型の車体であったが量産型はJ後期型であったと言う。
●オストバウ社では火力増大型の3.7cmFlak43を連装とした車輌を計画したが試作1輌のみ
  1945年1月完成。この型はオストヴィンドIIと呼ばれていたが写真は見つかっていない。
重  量:25t
乗  員:6名
武  装:3.7cm Flak43×1、7.92mmMG34またはMG42×1
装  甲:80mm〜10mm
エンジン:Mybach HL120TRM112
速  度:38km/h
航続距離:200km
無  線:FuG5+FuG2
寸  法:全長5920mm×全幅2950mm×高さ3000mm
備  考:-


IV号軽対空戦車3cm型「クーゲルブリッツ」

Leichte Flakpanzer IV(3cm) 「Kugelblitz」


↑現存する砲塔部分。イギリスのシェリバンハムに展示されていたが現在はドイツに返還。


↑現存する砲塔部分。上部ディティール。

当時の機甲総監グデーリアン上級大将が要求していた対空戦車計画にヒトラーが答えたもので、4号戦車の車台を利用し、それに3cmMk103機関砲2門を搭載したもの。それ以前の対空戦車が比較的急造的な型が多かったのに比べ、本車は本格的な対空装備を設けたものであり活躍が期待されていた。しかし1945年2月に2輛が生産(当初、要求は30輛)されたのみに終わっている。この2輛は西部戦線で実戦に参加したと言うが戦闘記録は不明。
2004年2月14日追記・修正
●計画は海軍のUボート用(または通常艦船用)に開発された機関砲砲塔をIV号戦車の車体に
  搭載出来るかどうかからスタート。結局新砲塔が開発されることとなった。
●球形砲塔装甲は20mmで更に30mmの装甲で防護していた。
●砲塔リングの直径は1900mm(ティーガーIと同じ)。
●砲の旋回角度は360度で旋回速度は25度/sec。俯仰角-7〜+80度で俯仰速度は20度/sec。
●1944年7月14日における計画では9月に先行量産5輌、12月以降は月産30輌。後に1945年
  1月から100輌に修正。完成車輌は1944年10月に完成した展示用車輌1輌と1945年3月に
  生産された2輌の合計3輌のみ。
●ドイチェ・トーレンヴェルクで製作された2輌はベルリンの防空戦に使用されたと言う。
重  量:25t
乗  員:5名
武  装:3cm Mk103連装機関砲×1、7.92mmMG34×1
装  甲:80mm〜10mm
エンジン:Mybach HL120TRM112
速  度:38km/h
航続距離:200km
無  線:FuG5+FuG2
寸  法:全長5920mm×全幅2950mm×高さ2300mm
備  考:-


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